犬や猫などのペットもヒアリに刺されることがあります。
今回は、刺された場合の症状や対処法についてまとめておきます。
ペットがヒアリに刺されたときの症状
人がヒアリに刺されると、皮膚が焼けるような痛みと痒みが生じ、患部は腫れます。
犬や猫がヒアリに刺されたときも同様で、この痛みや痒みを解消するために、地面を転げ回ったり、ブルブルと震えたり、患部を舐めたり噛んだりします。
体を地面に擦り付けたり、執拗に体の一部分を舐める・噛むなどのいつもとは異なる行動が見られたときは、ペットの体やそばに害虫などがいないか確認してください。
刺されている場合は、体に傷や腫れ、赤みなどが見つかるはずです。
なお、ヒアリに噛まれたときのペットの反応は、人と同じように軽度なものから重度なものまで様々です。
上記で紹介したのは、比較的軽度な場合の反応であり、重度な場合は呼吸困難、ふらつき、顔面の腫れなどが見られます。
対処法
ペットのそばでヒアリを見つけるなど、ヒアリに噛まれた疑いがある場合は、ただちにペットを安全な場所に移動させます。
これは、ヒアリが仲間にシグナルを発して、集団で攻撃されるのを防ぐためです。
ペットをヒアリから遠ざけたら、次は手袋をするなどして自分の手をガードした状態で、ペットに付着しているヒアリを取り除きます。
複数のヒアリが付着している場合は、一つずつ丁寧に取り除きます。
このとき、ペットに水をかけてヒアリを追い払おうとしてはいけません。
ペットがパニックを起こし、患部をより強く噛んでしまう恐れがあるからです。
ヒアリを除去したら、ペットが患部を噛むのを防ぐため、ベーキングソーダ(重曹)と水を練り合わせてペーストをつくり、患部に塗布します。
これにより痒みを抑えることができます。
そして、塗布した上から包帯や靴下などでカバーをつくり、ペットが患部を舐めたり噛んだりするのを防ぎます。
重曹がないなど応急処置が難しい場合は、すぐに動物病院に連れていきます。
また、ヒアリに噛まれたときは、傷は大きくならないと言われていますが、傷のサイズがどんどん大きくなっていく場合は、感染症の疑いがあるので、やはり動物病院で受診させましょう。
ペットがヒアリに刺されるのを予防する方法
ヒアリは、公園や農耕地などに生息しており、日本のアリと同様に地面の中に巣をつくります。
巣は、子供が公園の砂場で山をつくったような形をしています。
そして、巣をつつくなどして刺激すると、巣から大量のアリが出てきて攻撃を受ける恐れがあります。
そのため、ペットの散歩コースを今一度チェックし、ヒアリが生息している可能性のある場所では、犬が草むらに頭を突っ込まないよう注意が必要です。
また、散歩から帰宅した際には、家に上がる前に、ペットの体にヒアリが付着していないか確認しましょう。
家の中にヒアリを持ち込ませないことも大切です。
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