ヒアリの天敵についてまとめておきます。

ヒアリには、日本にいる在来種の蟻の他に、ノミバエの一種であるゾンビバエという天敵がいます。

蟻の天敵がハエというのは少し意外な感じもしますね。

 

ヒアリの天敵

まず、ヒアリには以下の2つの天敵がいます。

  • 日本のアリ
  • ゾンビバエ

では順番に説明します。

 

◎日本のアリ

ヒアリの天敵は、現在日本にいる在来種のアリです。

日本には、270種以上のアリが生息していると言われており、クロオオアリ、アシナガアリ、クロヤマアリなどが有名です。

 

そもそもアリは縄張り意識が強く、他種のアリが縄張りに入ってくると殺して排除しようとします。

なお、ヒアリの創巣成功率を調べた論文によると、在来アリ密度が高い場合、120日間以上生き延びたのは、わずか0.5%とのことです。

しかし、在来アリを減少させた場合は、5ヶ月後に19%が蟻塚を形成するまでに成長してしまったようです。

 

 

ヒアリの繁殖や定着が騒がれていますが、日本に侵入したヒアリが少なければ、在来種がやっつけてくれると考えられます。

ヒアリかどうかを確認せずに、むやみやたらに殺虫剤や薬でアリを駆除すると、天敵である日本のアリをも殺してしまう恐れがあるので、普段見慣れないヒアリと思われる怪しいアリを見たときは市役所や環境事務局などに通報したほうがよいでしょう。

 

ただし、日本のアリに対する過度な期待は禁物です。

例えば、外来種のアルゼンチンアリは日本に侵入後、生態系を広げています。

アルゼンチンアリはヒアリと同様に攻撃性が強く、繁殖力も高いです。

また、アメリカではヒアリが侵入した際に、在来種がヒアリに負けて追いやられてしまったようです。

 

そのため、ヒアリの繁殖や定着を防ぐ何らかの対策は必要になると考えられます。

ちなみに、ニュージーランドは過去にヒアリ根絶に成功している国であり、3年間で1億円以上を投じて対策を行なっています。

一方で、ヒアリが定着してしまったアメリカでは、年間で6000億円もの経済的な損失がでているとのこと。

 

日本が年間数億円を投資して、ヒアリの定着を食い止めることができれば、後に非常に安い投資だったと言えるのではないでしょうか。

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◎ゾンビバエ

ヒアリのもう一つの天敵は、ノミバエの一種であるゾンビバエです。

体長0.5~0.6ミリほどであり、黒色または黄褐色の体色をしています。

ヒアリの体長は2.5~6ミリほどなので、ヒアリの方が4倍以上も大きいです。

 

ゾンビバエはヒアリのフェロモンを検知する能力があり、ヒアリの巣を簡単に見つけ出します。

そして、ゾンビバエは腹部にある刺でヒアリの体を突き刺し、一瞬のうちに数百個の卵を産み付け、ヒアリに寄生します。

そして、ヒアリの体内で孵化した幼虫は、ヒアリの体液を栄養源として成長します。

 

最後には、ヒアリの体内をモゾモゾと移動して頭部に到達し、ヒアリの脳を食べます。

このとき、ゾンビバエは酵素を分泌し、この酵素によってヒアリの頭部はドロドロに溶けて、ついには頭部が落下します。

そして、そこから成虫となった複数のゾンビバエが現れます。

 

ちなみに、ゾンビバエは害虫ですが、人間への害はないようです。

また、ノミバエの寿命は10日ほどであり、繁殖力も一生のうちで卵が30個ほどとされています。

 

まとめ

神戸港、名古屋港、大阪港と日本の代表的な港で次々とヒアリが発見されています。

理想は水際での対策に成功することでしたが、すでに上陸してしまっているので、今後は定着や繁殖を防ぐ対策が急務となります。

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