2015年春ドラマは、それぞれ第5話が終わり、物語も終盤へと差し掛かっていきますが、どのドラマも視聴率が寂しい限りです。では、なぜ4月期のドラマは、ヒット作がひとつも出てこないのでしょうか。
春ドラマの視聴率が低迷している理由を本サイトのライター「サトシ」と「ジロウ」が対談形式で考察しました。
ライター紹介
サトシ
北海道在住、33歳のフリーライター。1年で300冊以上の書籍を読破する無類の本好き。主に、自己啓発やライフスタイルに関する記事を担当する。
彼が紹介する自己啓発メソッドは、あなたが変わるきっかけとなるはず。
ジロウ
東京都在住、20歳の大学生。ミーハーで、世の中の動向や芸能情報に敏感な彼は、主にニュース、エンタメ、ライフスタイルに関する記事を担当する。
情報に対する感度が高く、最速でニュースや芸能情報を提供する。
春ドラマの視聴率が低迷している理由を考察
サトシ:最近ドラマ見てる?
ジロウ:ようこそ、わが家へ と マザーゲームくらいですね
サトシ:へー、何で?
ジロウ:ようこそ、わが家へはストーリーが面白いし、次の回を見たくなっちゃうんですよ。マザーゲームは、女優陣が豪華で、目の保養になるな~と思って…
サトシ:なるほどね~。僕もようこそ、わが家へは見てるよ。犯人が誰なのか気になるし。あれは、1話を見たら最終話まで見たくなるような構成になっているから、どうしても見ちゃうよね。
ジロウ:そうですよね~。結局犯人や犯行動機は、最終話にならないとわからないんだろうけど、周りの友達よりも早く謎解きして、ちょっとカッコつけたいところもあります。サークルでもこのドラマ話題になってるんで…。
サトシ:やっぱりそうか~。ジロウは、そんなこと考えてるんじゃないかと思ってたんだよ。それにしても、このドラマの1話が放送された後、みんな暗号解読に躍起になっていたよね。ツイッターでのあの盛り上がりを見て、作り手は視聴率15%ぐらいを確信してたんじゃないかな~。
ジロウ:でも、2話以降は12%付近をウロウロしていますよね~
サトシ:そうなんだ、毎回ツイッターでも大きな話題になっているのに、なぜこんなに視聴率が低いのか不思議だと思わないかい。
ジロウ:確かに、そうですよね。今期の春ドラマはどれも視聴率が低いですね。キムタクのドラマでさえ、13%くらいですから…。
サトシ:そうだね。キムタクのドラマといえば、数年前なら余裕で20%を超えていたのに。今じゃ15%も超えられない有り様なんだ。
ジロウ:何が原因なんでしょうかね。僕の友人には、ドラマをリアルタイムで見ている人って少なくて、後でyoutubeとか他の動画サイトにアップされたものをいいとこ取りで見てる人が多いんですよね。
サトシ:実は、僕もそのクチなんだ。ドラマってしょーもないシーンとか意外と多いし、CMも邪魔だから、録画しておいて、後でところどころ早送りしながら見ることが多いね。
ジロウ:同じです。リアルタイムで見なくても、数時間遅れて見たって、何も変わりはしないですし、用事で外出していることもありますから。それに、ドラマよりも気になるコンテンツってネットにいっぱいありますし…。
サトシ:やっぱり、原因はそこなのかな~。最近、ドラマだけじゃなくて、バラエティ番組の視聴率も下がってきてるけど、これって、リアルタイムで見なきゃならない理由がないからかもね。今は、テレビよりも、youtubeのおもしろ動画の方がよっぽど笑えるって意見もあるし。
ジロウ:そうですね。ここ数年、ドラマの視聴率が全体的に下がっているのは、質が落ちたからとかじゃなくて、他に面白いコンテンツがたくさんあるから、昔みたいに「ドラマしかない」という時代じゃなくなったからなのかもしれませんね。
サトシ:そうだね。あと、最近の人って冷めてる というか現実主義的な人が多いから、ドラマを見ても特に感情を動かされないのかも。例えば、家政婦のミタくらい衝撃的な内容で、喜怒哀楽の感情を揺さぶられないと、わざわざ時間を割いてドラマを見ようって気にならないのかもしれないね。
ジロウ:ですね~。
結論
2015年春ドラマの視聴率が低迷しているのは、視聴者の喜怒哀楽の感情を揺さぶるようなドラマがないために、彼らをテレビの前へと誘うことことができていない点が原因だと結論づけます。また、現在はドラマやその他のテレビ番組よりも面白いコンテンツがネット上に溢れているので、今期のドラマのように視聴者を惹きつける力が弱いと視聴率が低くなると考えられます。