ドラマ「仰げば尊し」の最終回までの内容を予想したので、まとめておきます。

あらすじ

このドラマのネタバレについて説明する前に、あらすじを確認しておきましょう。

横浜市港南区にある県立野庭高校の吹奏楽部は、部員数60名を超える大所帯でしたが、チームワークが悪く、音楽のレベルも酷い状態でした。

そこで、部長の有馬(石井杏奈)は、自分たちに演奏の指導をしてくれる顧問を探していました。

 

あるとき、有馬はひょんなことから音楽教室を営む樋熊迎一(寺尾聰)の存在を知り、彼に吹奏楽部の顧問を依頼することになります。

樋熊は、フィルハーモニー交響楽団やNHK交響楽団のサックス奏者として活躍しましたが、交通事故の後遺症により、以前のような演奏ができなくなったことから、プロ奏者を引退しています。

そして、現在では音楽教室を開き、子どもたちに音楽を教えていました。

 

有馬は、ダメ元で樋熊に頼みましたが、音楽教室と掛け持ちするのは難しいという理由で、断られてしまいます。

しかし、有馬は諦めきれず、樋熊に自分たちの音楽を聞いて欲しいとお願いしました。

樋熊は、彼女の真っ直ぐな瞳を見ると、断りきれず、彼らの演奏を聞くために野庭高校へと赴くのでした。

 

樋熊は、野庭吹奏楽部の音楽を聞いたとき、各部員の演奏技術は下手だと思いましたが、それでも心に響くものを感じ取ります。

樋熊は、プロ奏者として活躍していた頃から、「音楽は心で奏でるものだ」という信念を貫いてきたので、有馬たちの演奏に心を動かされました。

そこで、樋熊は吹奏楽部の顧問を引き受けることにしたのです。

最終回までのネタバレ

ここからは、最終回までのネタバレをまとめていきます。

樋熊流の指導開始

樋熊は、野庭高校に赴任して早々、生徒たちのガラの悪さに驚きを隠せませんでした。

「まさか、ここまでとは…」

大型のバイクで爆音を轟かせながら校内へと入る不良生徒たち、桑田勇治(佐野岳)、木藤良蓮(真剣佑)、青島裕人(村上虹郎)、安保圭太(北村匠海)、高杢金也(太賀)らを見て、不安をおぼえました。

 

さらに、吹奏楽部では、朝練を平気で遅刻したり、サボる生徒が多く、部活動中も音楽と関係ない雑談を繰り返すグループもあり、リーダーの有馬が部員たちを統率できていない状態でした。

また、部内に派閥のようなものまで形成されており、全員が互いに顔を合わせて、コミュニケーションを取ることもままならなかったのです。

 

そこで、樋熊は、部員たちの仲間意識を高め、団結力を生むために、放課後には吹奏楽とは全く関係ないソフトボールやサッカーなどの球技を行うことにしたのです。

さらに、休日には部員を引き連れて、公園へとピクニックに出かけるなどして、部員同士のコミュニケーションを促進させました。

その甲斐あってか、吹奏楽部のチームワークは徐々に高まり、上級生と下級生の隔たりや派閥なども解消され、生徒たちに仲間意識が芽生えていました。

 

樋熊の思い

樋熊は、部内の雰囲気が良くなったことを感じ、本格的に演奏の指導を始めることにしました。

しかし、元プロ奏者の樋熊の指導は厳しく、生徒たちはすぐに音を上げ、早々に「辞めたい」と訴える部員も出る始末でした。

 

樋熊が生徒たちに厳しい練習を課すのは、彼らを吹奏楽の全国大会へと連れて行ってやりたいという思いがあったからです。

吹奏楽の弱小校と言われ、他校からバカにされ、すっかり自信を失ってしまった部員たちに、「本気になれば、自分たちにもできる」という自信を取り戻させてあげたいと考えていました。

 

ただ、樋熊は、厳しい練習を強制することで、生徒たちの心が疲弊したり、せっかく生まれた団結心ややる気を削いでしまうのは良くないと判断し、生徒たちの要求を聞き入れて、練習時間を少しだけ短くしました。

保護者との衝突

樋熊は、県大会にさえ出場したことのない野庭高校吹奏楽部を全国レベルに押し上げるためには、3年生の協力が必要不可欠だと考えていました。

3年生になると進学や就職で忙しくなるので、夏までに引退してしまう生徒が多く、そこで吹奏楽部の音楽のレベルが一気に下がってしまうのがネックでした。

3年は、比較的大きな大会を何度も経験しており、精神的にも技術的にも充実しているため、3年生には、1年や2年を引っ張っていく存在になって欲しいと樋熊は期待を寄せていたのです。

 

樋熊は、3年生たちに、なんとか部活の残ってくれないかと説得を試みましたが、それを知った保護者たちから、「子どもたちの進学や就職に悪影響が出たら、どう責任を取るつもりだ」と反発を受けてしまいます。

そこで、樋熊は、3年生部員の自宅を一軒一軒回って、部員とその保護者とじっくりと話し合う機会を設けることにしました。

その結果、3年生の半数が部活に残ってくれることとなり、その保護者たちも、生徒を応援するための父母会を結成し、全面的にサポートしてくれることになったのです。

夏合宿で再び危機が…

多くの3年生部員が部活に残り、保護者たちの支援も受けて、吹奏楽部はどんどん活気にあふれていました。

樋熊は、部員たちの団結力を高めるとともに、演奏技術をさらに向上させるため、夏合宿を行うことに決めます。

そして、樋熊と部員たちは、山中湖で4日間の合宿をスタートさせたのでした。

 

樋熊は、3年には徹底した演奏指導を行ない、まずは県大会で金賞を取れるレベルまで引き上げようとします。

一方で、2年と1年は基礎体力が不足していたので、走りこみや持久走により、肺活量の強化を目指しました。

ところが、3年と別メニューを課せられた2年と1年からは、次第に不平・不満の声が大きくなり、樋熊に対して反抗的な態度を取る部員も出てきてしまいます。

 

そして、合宿3日目に事件が起きました。

2年の男子生徒5名、桑田、木藤、青島、安保、高杢が、朝練に遅刻したあげく、アロハシャツを来て、練習場所に現れたのです。

これを見た、樋熊は激怒し、「お前たちは何しにここへ来たんだ」と怒鳴りつけました。

 

すると、生徒たちは、「こんな運動部みたいな練習ばっかり、やってられっか」と言い返し、樋熊と生徒たちは取っ組み合いの喧嘩を始めたのです。

このとき、樋熊は自分の指導法に限界を感じ、その日の夕方、部員たちの前で「私は帰らせてもらう」と言い残し、合宿所を後にしたのです。

このピンチに立ち上がったのが部長の有馬でした。

 

有馬は、樋熊が辞めてしまうと、県大会の金賞も全国大会の夢もすべて消えてしまい、再びもとの弱小吹奏楽部に戻ってしまうと考え、1人で樋熊を追いかけました。

その頃、樋熊は、合宿所からほど近い喫茶店で、コーヒーを飲みながら、バスを待っていました。

「このままで、いいのか…」という思いはあったものの、自分の指導法にすっかり自信を失っており、顧問を辞める決意を固めつつありました。

 

樋熊、ぼんやりと喫茶店の窓の外を眺めていたとき、彼の目に有馬の姿が飛び込んできました。

彼女は、目に涙を浮かべながら、必死に樋熊に向かって何かを叫んでいました。

樋熊には、有馬が何を言っているのか聞き取ることはできませんでしたが、彼女の表情を見て、心の中に熱いものがこみ上げてきました。

 

樋熊は、顧問を辞任することを思いとどまり、再び合宿所へと戻ることにしたのです。

 

合宿4日目に入ると、8月下旬に迫った地区大会のメンバーを決めるオーディションが行われました。

このとき、先にアロハシャツを着て問題を起こした生徒5人は、自分たちが選ばれなかったことを根に持ち、その日の夜に部屋で酒を飲んで騒いでいました。

それを見つけた部長の有馬は、激昂し、5人全員にビンタをみまいました。

 

そして、有馬は号泣したのです。

有馬が涙を流している様子を見た不良5人もまた、同じように涙を流し、それ以降は樋熊や上級生たちに反抗的な態度を取ることはありませんでした。

地区大会でまさかの結果

夏合宿で団結心を高め、技術を向上させた吹奏楽部は、いよいよ地区大会の本番を迎えます。

「音楽は心だ」

樋熊のこの言葉を胸に部員たちは、先生、家族への感謝と仲間との深い絆を心に思い描きながら、12分間心をこめて演奏しました。

 

その結果、地区大会で優秀賞を獲得し、県大会へと駒を進めたのです。

そして、県大会でも観客の涙を誘うような、心のこもった演奏を披露し、金賞を受賞したことで、関東大会へと進出しましした。

無名の弱小校だった野庭高校吹奏楽部は、その名前を一気に関東に轟かせることとなります。

 

しかし、各県の強豪校が出揃う関東大会では、銀賞となり、残念ながら全国大会には出場できませんでした。

そして、ここで部長・有馬の夢は潰えてしまいます。

有馬は、後輩に夢をたくし、静かに吹奏楽部を引退しました。