新年会の挨拶において、乾杯と締めのスピーチの例文についてまとめておきます。幹事から乾杯や締めの挨拶に突然指名された際、あたふたしなくても済むように、事前に文例を頭に入れておきましょう。
目次
乾杯の挨拶
乾杯の挨拶では、以下の3つの立場からスピーチの例文を紹介します。
- 上司の挨拶
- 若手社員の挨拶
- 招待された取引先の挨拶
では、順番に説明していきます。
1.上司の挨拶
皆さん、明けましておめでとうございます。佐藤です。
乾杯の前に、少し話させてください。私事ですが、この正月は寝正月でした。
そんな私でも、初詣にだけは行きまして、今年もまた、家族の健康を祈願してきました。新年の願いをして、手を合わせると、不思議と妻や子供たちの顔が頭に浮かび、ほっとするものですよね。
さて、技術部全員で、新年を祝うこの会は、言ってみれば、仕事への初詣です。そこで、今日の乾杯は仕事上での願いを声にして、初詣らしく願をかけつつ、杯を合わせるというのはいかがでしょう。
合図となる私の発声は、「乾杯」でまいります。それに続いて、神様仏様、あるいは上司に届くよう、大きな声で今年の願いを言いながら、グラスを上げてください。
願い事は決まりましたか?
いきますよ。
「乾杯」
ありがとうございました。
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2.若手社員の挨拶
皆様、あけましておめでとうございます。営業の加藤です。
年男ということで、若輩者の私がが乾杯の音頭を仰せつかり、新年早々から緊張しております。大先輩ばかりのこの席では、気の利いた口もきけないような気が致します。
そこで、ここでは、私の今年の3つの誓いを皆さんに聞いていただき、あいさつとしたいと思います。では、始めます。
第一に、何が何でも結婚します。いや、ゴールインできなくても、恋人を作ります。いや、恋人でなくても、好きな人を見つけます。
どなたか、私の誓いの達成に力を貸してくださる、心優しい女性はいらっしゃいませんか?
第二に、せめてビール1杯は、飲めるようになります。お酒が苦手な私にとっては、なかなかハードルが高いです。先輩方、どうぞ訓練にお連れください。
第三に、今年は一回も遅刻しません。
以上を私の今年の誓いと致します。ご静聴ありがとうございました。
では、みなさまのご健勝とご多幸を祈って、乾杯をさせていただきます。ご唱和のほど、よろしくお願いします。
「おめでとうございます、乾杯」
ありがとうございました。
3.招待された取引先の挨拶
ご指名を頂き、ありがとうございました。前田工業の猪瀬と申します。
本日は、お招きいただき、ありがとうございます。僭越ながら、幹事様からのご指名でございますので、乾杯の音頭をとらせていただきます。
皆様、新年明けましておめでとうございます。日頃から、阿東製作所の篠田部長をはじめ、社員の皆様にはたいへん御世話になっております。
この場をお借りして、ここにご参集のお取引先様を代表いたしまして、お礼申し上げたいと思います。阿東製作所様のこのような大きな飛躍と発展は、ひとえに社員の皆様のご努力の表れと、深く感服しております。
新年を迎え、私どもも微力ながら、阿東製作所のご発展に力を尽くす決意を新たにしております。本年も、旧年にまさるお付き合いをお願い致します。早速ではございますが、乾杯に移らせていただきます。
皆様、ご唱和のほど、よろしくお願いします。阿東製作所様のいっそうのご発展と、ご参集の皆様ご多幸を願い、「乾杯」。
ありがとうございました。
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締めの挨拶
締めの挨拶は、以下の3つの立場からスピーチの例文を紹介します。
- 上司の挨拶
- 幹事の挨拶
- 招待された取引先の挨拶
では、順番に説明していきます。
1.上司の挨拶
座が盛り上がってきたところですが、ここでひとまず中締めといきましょう。中締めは、三段跳びでいえば、ホップ、ステップ、ジャンプのステップにあたります。
相撲で言えば、二の足です。世の中、何事もスタートを切ったあと、いかに加速をつけるかが重要なのではないでしょうか。
ステップが伸びなければ、二の足が出なければ、勝負には勝てません。本日の新年会の勢いを見る限り、ホップは順調。
次は、力強いステップとなる中締めで、今年のスターとに加速をつけましょう。皆さんの晴れやかな姿を見ていて、私はすごく元気をもらいました。
寝正月でのんびり過ごしたあとだけに、「よーし、ここは一丁気合を入れてやらなければ」とファイトがわいてきたのです。そこで、二丁締めで締めたいと思います。
それでは、お手を拝借、「よー、パン」。
ありがとうございました。
2.幹事の挨拶
皆さん、幹事の山下です。宴もたけなわではございますが、ここで本締めさせて頂きます。
今日はお疲れ様でした。この時間までお付き合い頂いたご出席の方々に、感謝いたしております。
新年最初の集まり、パワー全開で始まったこの会も、大盛り上がりのうちに、締めの時間を迎えました。「あけましておめでとう」のあいさつで、この会を始めましたが、テンションはどんどん上がり、おめでたムードは増すばかりです。
この際、最後のあいさつとなる中締めも、あけましておめでとうの唱和と乾杯で、どこまでもおめでたくいきましょう。では、一斉に「あけましておめでとう。乾杯」
ありがとうございました。
3.招待された取引先の挨拶
皆様、日頃から御世話になっております、三国産業の鈴木でございます。このように晴れやかな新年会にお招きいただきまして、まことにありがとうございました。
はなはだ僭越ではございますが、中締めの音頭をとらせていただきます。御社のように、隆盛を誇っておられる企業の新年会には、華がございます。
社員の皆様のお顔が輝いていらっしゃいますし、その中から生まれる会話も楽しいものばかり。先ほどより、気持ちのいい酔い心地にひたっております。
決してお世辞ではございません。ほめてほめて、ほめまくって、今年も勝田コーポレーション様にたくさんのご注文をいただこうという腹積もりでございます。
重ね重ね、よろしくお願い申し上げます。それでは、御社のますますのご発展を祈りまして、二丁締めで締めたいと思います。それでは、お手を拝借、「よー、バン」
ありがとうございました。
まとめ
新年会は「今年も一年間、一緒に頑張りましょう」という趣旨で行われるめでたい宴会なので、乾杯や締めの挨拶では、明るく元気な表情で、ひときわ大きな声でスピーチしましょう。
特に、乾杯の挨拶をする人がポジティブな内容の決意表明をしたり、場を和ませるようなユーモア溢れるスピーチをすれば、全員が参加しやすいような雰囲気が作られ、新年会は大いに盛り上がるはずです。
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