干支の順番の由来やそれぞれの動物の意味をまとめておきます。

干支の順番の由来

干支(十二支)は、中国の殷の時代(紀元前17世紀から紀元前1046年)に由来すると言われており、当時は日付を記録するのに使われていたとされています。そして、中国の戦国時代(紀元前403年から紀元前221年)には、天文学に用いられ、木星の位置を知るために使われていました

木星は、およそ12年かけて天球を西から東に一周するため、木星の軌道を12分割することで、毎年の位置を把握していたのです。

※天球は、地球を中心として惑星を観察した際に、惑星が張り付いて運動すると考えられる球体のことです。つまりは、惑星の軌道の集まりと言えます。

そして、木星の軌道を12分割する際には、各年の位置を表すために、1文字ずつ漢字が割り当てられたのです。

ここで、木星の位置を表すために割り振られた漢字は、十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)であり、それぞれが植物の様子を表しています

子:新しい生命が種子の中に萌(きざ)し始める状態
丑:芽が種子の中に生じてまだ伸びることができない状態
寅:春が来て草木が生ずる状態
卯:草木が地面を蔽うようになった状態
辰:草木の形が整った状態
巳:草木の成長が極限に達した状態
午:草木の成長が極限を過ぎ、衰えの兆しを見せ始めた状態
未:植物が鬱蒼と茂って暗く覆うこととされ、果実が熟して滋味が生じた状態
申:果実が成熟して固まって行く状態
酉:果実が成熟の極限に達した状態
戌:草木が枯れる状態
亥:草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態

もともと、十二支は木星の位置を表すために利用されており、それぞれの漢字の意味は動物とは無関係であり、季節ごとの植物の様子を表していたのです。

では、なぜ十二支が動物と関連付けされるようになったのでしょうか?

これは、十二支の考え方を一般庶民に浸透されていくうえで、身近な動物の名前を割り当てた方が覚えやすかったからです。そのため、本来は植物の状態を表す十二支に、それぞれ庶民に身近な動物が割り振られることとなりました。

では、次に十二支の各動物が持つ意味についてまとめておきます。

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十二支の動物の意味

子(ネズミ)

子(ネズミ)は、一度にたくさんの子供を生むことから、子宝の象徴とされており、子孫繁栄の意味が込められています。さらに、ネズミは活動的で働き者であることから、家運隆盛も期待できるとされています。

丑(牛)

牛は、昔から農耕などに利用されてきたことから、努力や粘り強さの象徴とされています。

寅(トラ)

寅(トラ)の黄色い縞模様は、金運の象徴とされています。また、寅は「千里を行って千里を帰る」チカラを持つとされており、活力や行動力に満ちたさまを表すのです。

卯(ウサギ)

ウサギはツキ(月)を呼ぶとされており、前にしか進まず、よく跳びはねることからも縁起がよいと考えられています。

辰(龍)

龍は、中国において、権力の象徴とされており、立身出世の願いが込められています。

巳(ヘビ)

ヘビは、金運の象徴とされており、蛇の抜け殻を財布に入れておくとお金持ちになれるという話はよく耳にします。

他にも、「白蛇は家内安全」、「蛇の夢を見ると、お金持ちになれる」、「巳年の人が家族にいると、その家はお金に困らない」といった話があります。また、ヘビは脱皮を繰り返すことから、命の象徴としても考えられています。

午(馬)

馬は、古来より縁起の良い動物と言われており、特に馬の字を反転させた左馬は福を呼ぶシンボルとされています。これは、馬に右から乗ると転んでしまう修正があり、左から乗ることに由来します。

つまり、左馬は倒れないということで、人生において大きな失敗なく過ごせるという意味が込められています。

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未(羊)

羊は、群れをなすことから、家族安泰の意味があるとされており、「美」、「祥」、「善」など良い意味を持つ漢字には羊が隠れていることからも縁起の良い動物とされています。

申(サル)

サルは、「去る」に通じることから、「魔を去る」と考えられ、神様の使いとされてきました。さらに、「不幸が去る」、「困難が去る」という意味付けもあります。

ちなみに、猿まわしは、「悪しきを去って、良きことを得る」という非常に縁起の良い芸として確立し、現在でも大道芸人などが劇場で披露しています。

酉(鶏)

鶏は、別名で明けの鳥と呼ばれており、新年最初に鳴く鳥であることからも縁起がよいとされています。

戌(犬)

犬は、家族を大切にし、子供をたくさん産むことから、子孫繁栄や子宝を象徴する動物と考えられています。犬は魔除けの効果もあり、犬張り子などが有名です。

犬張り子は、紙で作った置物であり、子供のそばに置いておくことで災いや魔物を避けるため、お守りとして利用されています。

亥(イノシシ)

イノシシは、古くから神聖な動物とされており、田や作物の神として崇められてきました。「もののけ姫」にもシシ神という名前で、イノシシの神様が登場していました。

まとめ

干支(十二支)は、紀元前の中国に由来し、当時は日付を記録するのに使われていたとされています。その後、中国の戦国時代には、天文学に用いられ、木星の位置を知るために使われていました。

ここで、木星は約12年かけて天球を一周するため、木星の軌道を12分割し、各年の位置に1文字ずつ漢字を割り当てて、毎年の位置を把握していたのです。そして、この漢字が十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)であり、それぞれが植物の様子を表しています。

つまり、干支(十二支)に動物の意味はありませんでした。しかし、十二支の考え方を一般庶民に浸透されていく際に、身近な動物の名前を割り当てた方が覚えやすかったため、干支のそれぞれの漢字に、庶民に身近な動物の意味が追加されることとなったのです。

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