6/14に放送された駆け込みドクターでは、鼻と耳の病気に関して取り上げられました。
そこで、番組放送内容についてまとめておきます。
目次
耳垢はこまめに掃除しない方がよい
耳には自動掃除機能があり、耳の中に溜まった耳垢は自動的に外に押し出されるため、こまめに掃除する必要はありません。
耳掃除を頻繁に行うと、耳垢を奥に押し込む可能性があるので良くありません。
耳の中では、新しい皮膚が作られると、古い皮膚を外に押し出す作用があり、この古い皮膚が剥がれたものが耳垢なのです。
1日に作られる鼻水の量
1日に作られる鼻水の量は、ペットボトル1本分であり、約1.5リットルと言われています。鼻水は鼻の粘膜を湿らせるのが目的であり、人が呼吸する度に蒸発していきます。
鼻の粘膜に常に潤いを持たせるためには、1.5リットルもの鼻水が必要なのです。また、鼻水は健康のバロメーターであり、透明であれば問題ありませんが、白や黄色で粘り気がある鼻水が出たら、症状が悪化している可能性が高いのです。
風邪をひいたときは耳鼻科と内科どちらに行けばよいのか…
風邪をひいた際には、鼻水やのどの痛みなどの症状がひどければ、耳鼻科にかかった方が治りが早くなります。耳鼻科では、鼻や喉に直接治療を施せるため、鼻や喉の症状を早く緩和することができます。
一方で、熱や頭痛、腹痛、せきなどがひどい場合は、内科にかかった方が治りが早くなります。
では、耳鼻咽喉科で診てくれる症状についてまとめておきます。
- めまい
- 睡眠時無呼吸症候群
- 顔面麻痺
- 逆流性食道炎
- 味覚障害
- 耳などへの異物混入
特に、耳の中にイヤホンのゴムや綿棒の先端が詰まってしまった場合は、自分で取り除こうとせず、耳鼻科にかかった方が安全です。
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鼻づまりの原因
鼻づまりの原因は大きく分けて2つあり、1つは鼻腔の粘膜に炎症が起きる鼻炎と呼ばれる状態であり、もうひとつは鼻腔に隣接する副鼻腔に炎症が起きる副鼻腔炎です。鼻炎の症状としては、鼻水やくしゃみなどの比較的軽度なものですが、副鼻腔炎の場合は頭痛や顔面痛などが起きます。
そして、鼻づまりで最も恐ろしいのは口呼吸なのです。
口呼吸の危険性
空気中には病原菌やホコリなどの様々な有害物質が浮遊しています。人が呼吸をすると、それらが体内に侵入してしまいますが、鼻呼吸をしていれば、鼻の粘膜がそれらをブロックしてくれます。
鼻呼吸であれば、有害物質の80%を除去してくれますが、口呼吸の場合は、有害物質を絡め取る機能がないので、そのまま体内に侵入してしまいます。では、口呼吸が誘発する症状について以下にまとめておきます。
- 生活習慣病
- 心臓病
- 睡眠時無呼吸症候群
- 関節痛
- 虫歯
- 口臭
口呼吸かどうかの見分け方は、以下によりチェックできます。
- 口をいつも開けている
- 風邪をひきやすい
- 中耳炎を繰り返している
隠れ鼻づまり
慢性鼻炎の患者の鼻の粘膜は、日中は腫れがありませんが、夜中に腫れが酷くなるのです。そもそも、睡眠中は鼻の通気性が低下するため、鼻がつまりやすくなり、口呼吸に陥りやすくなります。
幼少期に隠れ鼻づまりになると、睡眠が阻害されて、睡眠時間が十分に取れなくなるため、脳の発達が遅れ、知能が低下したり、成績が悪くなる恐れがあります。そして、いびきに悩まされている小児を調べた結果、成績が低下するリスクが2倍になると判明したのです。
さらに、集中力、体力が低下し、情緒不安定になりキレやすくなるなどの弊害も認められています。
では、隠れ鼻づまりを判断するチェック項目について紹介しておきます。
- いびきをかく
- 夜中に突然目が覚める
- 寝起きのときに喉が渇く
- 日中イライラしやすい
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